布引の滝
新幹線・新神戸駅より徒歩約5分~15分、下流から雌滝(めんたき)、鼓ケ滝(つづみがだき)、夫婦滝(めおとだき)、雄滝(おんたき)の4つの滝の総称で、下流の雌滝から一番上流の雄滝まで約200メートルです。
・日本の滝百選=1990年選定。
・日本三大名瀑=華厳の滝(栃木県・日光市)・那智の滝(和歌山県・那智勝浦町)と、 袋田の滝(茨城県・大子町)、または神戸・布引の滝
・また、華厳の滝、那智の滝とともに日本三大神滝ともよばれる
・世界的旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーン・ガイド」の評価 布引の滝=★ (一つ星)=「興味深い場所」 https://travelguide.michelin.com/asia/japan/hyogo/kobe/nunobiki-waterfalls
【右の写真は、ドローン撮影した雄滝】
雌 滝
新神戸駅から徒歩5分、高さ19m
鼓ケ滝
滝の音が鼓のように聞こえる、高さ8m
夫婦滝
雄滝の滝壷からすぐ滝水が2筋から1筋になって落ちるところ から名付けられた、高さ9m (写真:下側が夫婦滝、上は雄滝)
雄 滝
高さ43m、滝壺は広さ430㎡、深さ6.6m。5段に分かれて落下、それぞれの段に大小5つの甌穴がある。甌穴とは、急流を流れ落ちる水と岩石が数十万年かけて作り上げた世界的にも稀な自然現象で、布引の竜宮伝説とともに神格化。上から、第1孔(深さ6.6m)=瀧姫宮、第2孔(深さ6.6m)=白龍宮、第3 孔(6.6m)=白鬚宮、第4孔(5.5m)=白瀧宮、第5孔(1.5m)=五瀧宮とよばれる。甌穴の中で丸くなった石が出水時にたまたま出てきたものを「竜宮石」として珍重される
布引の滝周辺情報
砂山(いさごやま)と徳光院
砂山は別名丸山ともいわれ、この付近から弥生時代中期のものと思われる土器が多数発見された。いわゆる布引丸山遺跡である。大正年間より何度か遺物が出土し、それら出土した弥生式土器を故小林行雄博士は弥生時代中期のものと鑑定し、それ以来神戸を代表する遺跡の一つとなっているが、正式な発掘調査が行なわれておらず詳細は不明である(なお、この時出土した土器は現在神戸市教育委員会が保管している)。また、この砂山は生田神社が最初に祀られた場所だといい、古い時代に大水で流され、今の位置に移ったと伝えられている。
この砂山の北側の麓に川崎造船所の創業者、川崎正蔵の墓所と川崎家建立の徳光院がある。徳光院は1905 (明治38)年に川崎正蔵が建立したもので臨済宗天龍寺派の寺院である。本尊は鎌倉時代作と伝えられる十一面観世音菩薩。この地はもと滝勝寺の境内地であった。なお、境内にある多宝塔(カラー頁P122参照)は1971 (昭和46)年に国の重要文化財に指定されている。この多宝塔は、もと明王寺(垂水区名谷町)の境内にあったのを正蔵が1900(明治33)年に譲渡され、自邸内の山に置かれていたものであるが、1938 (昭和13)年にこの寺へ移築した。そして、この塔の木組の一部に「文明5年」(1473)の銘がある。また、多宝塔内に
安置されている持国天・増長天の二像(いずれも平安時代作)は県の重要文化財に指定されており、その他塔内には薬師如来像(1476〈文明8〉年作)もある。
広大な境内にはその他、朱塗の山門(1907〈明治40〉年に播州より移築)、鐘楼(1631〈寛永8〉年に枷耶院〈三木市〉に建立されたものを1907年に移築)、弁天堂など多くの建造物や石造品がある。(出典:神戸市中央区役所「神戸歴史トリップ」)
布引断層と布引貯水池
1995 (平成7)年の阪神・淡路大震災を引き起こした地震は断層の活動であったわけだが、中央区には新神戸駅の真上を走る諏訪山断層とそれに平行する副断層の布引断層が著名なものとしてあげられる。このうち、布引断層については布引貯水池でその断層を見ることができる。貯水池から見える崖には岩石がたてに深く掘り込まれている様子を確認できるが、これが断層で、この布引断層は水平方向に動いた右横ズレ断層(断層の向こう側の土地が右へずれる)であると言われている。
また、この布引断層の真上に造られたのが布引貯水池である。神戸市は1900(明治33)年に全国で七番目の近代式水道を始めたが、この時に給水された水がこの貯水池の水である。このときに布引貯水池のダムも完成した。ダムは正式には「五本松堰堤」といい、重力式コンクリ-トハイダム(コンクリートの重量で貯水池の水をささえる)の形式をとる。高さが約33似で、水道専用のこの形式のダムとしては国内でも最も古いものの一つに数えられている。なお、このダムは国の登録文化財になっている。(出典:神戸市中央区役所「神戸歴史トリップ」)
砂子(いさご)橋
明治33年(1900年)に建設され、重要文化財に指定されている。建設当初は、雌滝及び鼓ケ滝で取水した水を奥平野及び北野浄水場に導水するため、左岸に布設された8インチ及び24インチの導水管を右岸側に渡すことを目的とした水道橋でした。
その後、橋が神戸市道路管理者(建設局)に移管されて、現在では道路施設として位置付けられています。
昭和51年に、高欄は上部に手摺が設置されて60センチメートルほど嵩上げされており、その内側には市章マークも取付けられています。
昭和13年及び42年の大水害でも破損した形跡がなく、経年化による亀裂や剥離等がほとんど見られません。
竹中大工道具館
消えてゆく大工道具を民族遺産として収集・保存し、さらに研究・展示を通じて後世に伝えていくことを目的に、1984年、神戸市中山手に設立されたのが日本で唯一の大工道具の博物館「竹中大工道具館」です。
今日までに収集した資料は35,000 余点に上ります。古い時代の優れた道具を保存することはさることながら、「道具」を使いこなす「人」の技と知恵や心、そこから生まれる「建築」とそれを取り巻く木の文化について、様々な企画展や講演会、セミナー、出張授業、体験教室などのイベントを定期的に開催してきました。
そして2014年秋。新神戸駅近くの竹中工務店ゆかりの地へと移転して、新たな一歩を踏み出しました。
竹中大工道具館HP https://www.dougukan.jp/about_us
神戸布引ハーブ園/ロープウェイ
市街地からすぐのロープウェイで約10分。山の高台から神戸の街並みを見下ろす神戸を代表するリゾート施設です。
約200種75,000株の花やハーブが咲き集う日本最大級のハーブ園。
テーマの異なる12のガーデンでは、四季折々、様々な花やハーブを楽しむことができます。
全長1,460m、標高400mへ、約10分間の空中散歩。
ロープウェイの窓からは、神戸の景色とともに、「布引の滝」や重要文化財「五本松堰堤」などの名所を眺めることができます。
ハーブ料理が楽しめるレストランやラグジュアリーなカフェラウンジ、絶景を楽しむテラスでは、ゆったりと特別な時間を楽しむことができます。
(神戸公式観光サイトFeelKobeから
https://www.feel-kobe.jp/facilities/detail.php?code=0000000125)
神戸布引ハーブ園HP https://www.kobeherb.com/infomation/garden_introduction/