アクセス
雄滝 & おんたき茶屋までの道のりをご紹介いたします。ハイキング道で、新神戸駅から約400m(徒歩15分)
平安時代の歌人の歌碑もたくさんありますから、ゆっくり山歩き気分をお楽しみください。
(少し遠回りですが、車も通る舗装道を歩くと約30分。車で徳光院あるいはみはらし展望台まで行くと徒歩5分です。)
港神戸の玄関口、新神戸駅を出発します。
新神戸駅1階東側出口から出ます。(改札・コンコースは2階です)
出口を出ると案内壁があります。
新幹線の高架をくぐると、駅に沿って東側に延びる坂道があります。
途中、左側に分かれる階段道が 北野道(背山散策路)。北野異人館街まで約1キロです。
そばには藤原定家の歌碑
「布引の滝のしらいとなつくれは 絶えすそ人の山ちたつぬる 」
その先には、城山(滝山城跡)への登り口。
生田川に架かる「いさごばし」を渡ります。国指定重要文化財です。
脇に藤原基家の歌碑
「あしのやの砂子の山のみなかみを のほりて見れは布ひきのたき 」
「いさごばし」の下を流れる生田川。新神戸駅から数分でもう登山客になった気分?
橋を渡ると左右に分岐しますが、左側の道を進みます。
雌滝経由(左)と雄滝直行(右)に分かれますが、距離はほとんど変わりません。左に進んでみましょう。
少し進むと雌滝が見えます。しなやかで上品な滝です。
右手に明治33年に建てられた雌滝取水堰提が見えます。ここでくみ上げられた水は現在でも奥平野浄水場に送られています。
また付近には3つの歌碑があります。
源 顕房 「水の色たた白雪と見ゆるかな たれ晒しけむ布引のたき」
藤原良清「音にのみ聞きしはことの数ならて 名よりも高き布引の滝 」
藤原 師実 「さらしけむ甲斐もあるかな山姫の たつねて来つる布引の滝 」
ここから急階段ですが、50段ほど上ると雄滝直行の道と合流します。
合流点の少し手前にも藤原良経の歌碑「山人の衣なるらし白妙の 月に晒せる布引のたき 」
合流点にも源俊頼の歌碑「山姫の嶺の梢にひきかけて 晒せる布や滝の白波 」
もう一登り、70段ほど
すぐに平坦な道になります。
この道沿いには紀貫之の歌碑「松の音琴に調ふる山風は 滝の糸をやすけて弾くらむ 」
鼓滝の見晴台です。
残念ながら、あまり見晴らしは良くないですが、滝の音が鼓のように聞こえるという高さ8mの滝です。
さらに渓流沿いを進むと…
いよいよ雄滝(滝つぼの上流)と夫婦滝(同下流)です。
ここには、在原行平にちなむ「涙石」とともに、行平・業平兄弟や順徳院の歌碑が並びます。ご自分の目でお楽しみください。
雄滝横の階段80段ほどを登りきると…
右側に見えてくるのが「おんたき茶屋」です。